TOEIC化した共通テスト英語の攻略法

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共通テストになって最も変わった科目の一つが英語。
筆記200点+リスニング50点という基本配点から、
筆記100点+リスニング100点となった。

いっぽうTOEICはリスニングセクションとリーディングセクションの100問ずつで計200問、
各セクション最高スコアは495点、TOEIC全体最高990点満点である。

共通テストはTOEICの大学入試版(サブ)になったと言っても過言ではない。

問題の中身を見てみると、発音や文法の単独問題がは廃止され、リーディングでは基本的に、
各種資料から情報を正確に素早く読み取ることが要求される。

TOEICはよくネイティブがやっても990点満点取れるわけではない(下手すると800点未満)と言われるように、
一般常識や国語的読解力、社会的な図表読み取り能力が要求されていると感じる。
その反面、旧センター試験第六問で見られたような文学的文章の読解のような要素は後退し、
(それは国語の共通テストでも後退し、二次試験を課す大学に高度な読解能力の要求基準は委ねられている)
とにかく実践基礎能力を高めよう、という国としての危機感(失われた二十年での経済停滞と、韓国中国他の勃興急進で基礎英語力が水をあけられている現実)が現れている。下記の通り、韓国の平均点は日本より150点以上高い。
英検で言えば2級と準1級の差ぐらいで、仕事で英語を使えるようになるか、ならないかの差に近い。
TOEICは700点以上なければ英語で仕事はまず難しい。そこに到達するには少なくとも650点くらいの基礎力を持って学ばなければ無理である。



TOEIC® Listening & Reading Test 国別平均スコア(2020年)
※年間の総受験者数が500名以上の国を掲載
国名TOEIC L&R
トータル平均スコア
ドイツ826
フィリピン773
チュニジア750
コスタリカ749
チリ745
モロッコ744
フランス740
スペイン738
ニカラグア723
ペルー719
アルジェリア684
韓国683

インド674
コロンビア662
ブラジル660
カメルーン638
マレーシア634
ギリシャ628
メキシコ628
コートジボワール621
エルサルバドル616
ポーランド606
香港589
台湾564
セネガル563
中華人民共和国533
日本531

アルバニア523
モンゴル517
ベトナム491
タイ485
インドネシア391

例えば2022年昨年の筆記問題はこんな感じ。配点9点分なのでだいたい7分が制限時間、できれば3分以内でやりたい(もしTOEICで800点以上取るならば)、という雰囲気の問題である。


TOEIC化した共通テスト英語の攻略法
TOEIC化した共通テスト英語の攻略法



正解は問1は1432,問2は2,問3は2である(各3点)


こう言った問題を解くには、本文を読み始めたら負け(時間が不足する)問題や図表含めて概観して、
解答の「アタリ」「目星」をつけてから、本文からその根拠を確認していくことで時間短縮と正答率アップにつながる、
抜け目なくポイントを逃さない、という姿勢が大切である。





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