【必読!】高校生の勉強に関する質問

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こんにちは。そのだです。

高校生の勉強に関するよくある質問を以下にまとめてみました。
以下をしっかりと読んで、まずは正しい勉強法を知るべきです。

【必読!】高校生の勉強に関する質問


Q.目標はどのように定めればよいですか?

A.高すぎる目標だと自滅し、低すぎる目標だとだらけます。そこそこの頑張りで現実的に達成できそうな目標を立てるべきです。
また、長期・中期・短期の目標を同時に立てます。
まず、「◯◯大学に合格する」という長期目標を立て、そこから逆算して
「夏休み終了までに基本完成」という中期目標、さらに逆算して「3日以内に問題集10ページ」という短期目標といった具合です。
このとき、理想と最低の二重目標(参考:ドラゴン桜)にするなどして達成しやすくするような工夫もしましょう。
目標は達成するからこそ、その達成感で新たな目標に立ち向かえるものなのです。

Q.思ったように試験で点が取れないのですが何故ですか?

A.「勉強していない」か「勉強法が間違っている」のどちらかです。必死に勉強しているのに試験で結果が出ないという人は、
まず正しい勉強法を勉強する(調べる)ことから始める必要があります。正しい勉強法は目標が何かや科目によっても異なります。
例えば、一口に英語の勉強といっても、「センター英語で点を取りたい」「英検に合格したい」「留学したい」等の目標ごとにやるべきことの
優先順位が変わってきます。試験で点を取りたければ、試験で点を取るための勉強法(優先順位)で勉強しなければならないのです。
正しい勉強法は、本を読んだりネットで検索したりして調べるのもよいですが、自分の能力や成績を把握している学校や塾の先生に
直接聞くのが一番効果的です。

Q.暗記が苦手です。どうすればよいですか?

A.記憶の科学的メカニズムに沿った暗記をすることが重要です。細かいテクニックはいくつもありますが、
根本的に重要なポイントを列挙しておきます。

①記憶を維持するには反復しかない。入試本番まで何度も反復する。暗記時間よりも暗記回数を重視する。
反復は、前回できなかった部分を中心に、忘れるか忘れないかというタイミングで行う。

②睡眠中に短期記憶から長期記憶に変わるため、毎日暗記物を必死に詰め込んでから寝る癖をつける。
起床後に確認すると完璧。

③最初から細かい知識を全て覚えるのは難しい。まず、浅く広く全体の流れを抑え、それを繰り返しながら深くしていく。

④常にスピードを意識し、反復するたびにより素早く終えるよう心がける。

⑤基本事項を全て暗記した後で問題演習を行い、理解度や暗記度の確認を行う。

Q.理解と暗記はどちらを重視すべきですか?

A.暗記です。理解してから暗記すると楽というのはその通りですが、現実、多くの人にとって理解は難しく時間がかかるため、
結局暗記した方が手っ取り早いのです。理解と暗記はベストなバランスで行うべきですが、それは教科や分野ごとに違いますし、
学習のタイミングや最終目標でも変わってきます。また、難関大学になるほど理解の重要さが増します。
バランスを自分で判断するのは困難で、先生に聞くのが確実です。理解できない知識は一旦丸暗記し、
より高い知識を得た後で戻ってくるとすんなり理解できることもあります。理解と暗記は同時に行わず、
理解するときは徹底的に理解し、暗記するときは徹底的に暗記する
ように心がけることも大切です。

Q.ノートはどのように取るべきですか?

A.まず何のためにノートを取るのかを理解しておく必要があります。「ノートを丁寧に取っているのに試験で点が取れません」
という人がいますが当たり前です。試験ではノートを見ながら解答することはできません。
ノートの内容の理解と暗記があって初めて点が取れるのです。ノートを取るというのは単なる作業であって勉強ではありません。
理解と暗記こそが勉強です。ノートは「効率よく理解と暗記をして試験に備える」ために取るものなのです。

この本質が押さえられていれば、具体的なノートの取り方は個人の自由です。ノートを取るのが面倒くさいという人は、
すでにポイントがまとめられている参考書を使って暗記するのもよいでしょう。

Q.定期試験と外部模試の成績はどちらが重要ですか?

A.推薦合格狙いなら定期試験、実力合格狙いなら外部模試の成績が重要です。
定期試験は限られた狭い範囲を抑えておけば何とかなりますが、外部模試は初めて見る問題が全範囲から出されるため、
実際の入試と同じく本当の実力が問われます。実力合格を狙う人は、常に外部模試を意識して過去の範囲の復習を繰り返し
行うことを習慣づけておきましょう。

Q.文系と理系の選択に迷っています。

A.個人的には迷うくらいの人は文系に行くべきだと思いますが、文理選択で行ける学部や学科、
さらには将来の職業が大きく変わりますから、「本当に学びたいのは何か」「将来どの道に進みたいのか」をよく考えましょう。
理系から文転する人は毎年一定数いますが、一旦文系にいくと理転は極めて困難です。
また、理系に進んで数学を選択して文系の学部に合格というのは割とよく聞きますが、逆は困難です。なお、数Ⅲは、ⅡBまでとは
難易度と計算量の次元が違うので、文系脳の人が興味本位で学習しても入試レベルに到達するのは容易ではありません。

Q.理系ですが、国語はどうしたらよいですか?

A.「筆者の気持ちなどわかるわけない」「答えが多すぎてわからない」と最初から諦めている人がいますが、大きな誤解をしています。
現代文で問われるのは、本文から論理的に読み取る能力であって想像力ではありませんし、答えは1つ(本文に書いてある)です。
根幹は数学と同じ論理なのですから、数学で高得点が取れる人は現代文でも点を取る能力を持っているはずです。

また、古文漢文は英語と同じように勉強することで高得点が狙えます。理系は、独自に国語対策する余裕はほとんどないので、
学校の授業を大切にしましょう。

Q.文系ですが、数学はどうしたらよいですか?
A.数学で最も必要なのは国語力です。国語も数学も根幹は論理なので、国語で高得点が取れる人は必ず数学でも点が取れるはずです。
文系に多い誤解ですが、高校数学にセンスは必要ありません。必要なのは問題パターンとその解法の暗記です。

ただし、試験では時間制限があるので、計算スピードがなければ高得点を取ることは難しいのが現実です。

Q.解き方はわかっているのに、いつも計算ミスで点を落とします。助けてください。
A.計算ミスをする理由はいくつか考えられます。まず、自分がどんな理由でミスしているかを徹底的に追求し、
正すように普段から心掛けましょう。
「しょうがない」「次は注意しよう」などと安易に考えている人は、本番では間違わない自信があるのですか?

①計算規則がわかっていない
最悪でお話になりません。やって良いこととダメなことをすぐに確認しましょう。中学レベルが怪しい人珍しくありません。
 
②暗算能力への過信
そこそこ単純な計算力が高めの人に多い理由です。「筆算するのが面倒」「暗算のほうが速い」と安易に考えているのでしょうが、
間違えては元も子もありません。面倒くさがらず、途中過程を記述しましょう。後からミスを見つけやすくなるというメリットもあります。
 
③必要以上に急ぎすぎ
 「計算は少しでも速く行い、思考に時間を回そう」という考えで、とにかく計算を急ぎすぎて、結果間違えてしまうというのはよくあることです。
本番では、普段以上の慎重さが要求されます。特に、「絶対に解ける」と思った問題を間違えることは、即脱落を意味します。
いけると思った問題ほど万に1つのミスもしないよう慎重に、よくわからない問題はスピードを重視して記述量を稼ぐ、
というように緩急をつけるようにしましょう。計算が得意な人は、本番のほうが普段よりも慎重にゆっくりと計算しているのです。
 
④思考と計算を同時に行っている
 例えば、国語の記述問題では、「次に何を書くか」「どのように論を展開していくか」を常に考えながら記述しているでしょう。
これと同じく、数学で計算をするときも、計算をしている最中に、その先のことを考えてしまっているのです。
数学では、計算をするときは、その計算だけに集中して行う必要があります。思考するときは思考だけに集中し、
計算するときは計算だけに集中するよう心掛けましょう。
 
⑤思考を終えて安心する
最終結果までの見通しが立った瞬間、「後は計算するだけ」と安心して集中力が切れてしまいことで、計算ミスをしてしまいがちです。
「計算するときが最も集中すべき時である」という認識を持つようにしましょう。
 
⑥自分の書いた文字を読み間違える
1とl、6とb、9とq、aとαとd、hとn、uとv、rとγ、wとω、tと+など、形が紛らわしいものが含まれている計算を行うとき、
自分で自分が書いた文字を混同してしまっている人をよく見かけます。例に挙げたような危険な数字や文字は、
特に丁寧に記述しましょう。アルファベットは筆記体で書くのがオススメです。
 
⑦見直しの意識が低い
数学が得意な人は、ほとんど計算ミスをしません。その理由は、そもそも高い計算力を持っているというのもありますが、
見直しの意識を高く持っていて、同じ計算を2度3度行い確かめているのです。
ですから、ミスをしないというよりは、仮にミスをしても直ちに気付き修正できるため、結果に影響しないのです。
計算が得意な人ほど、得意な計算でのミスを恐怖に感じています。計算ミスをすることに恐怖を感じていますか?
「計算ミスをしたらその時点で終わりだ」という意識で試験に挑みましょう。試験中の優先順位や行動が変わってくるはずです。

Q.物理の特徴を教えてください。

A.物理は全科目の中で最も暗記が少ない科目ですが、その分相当の理解が要求されます。
必要な能力は数学と同じですが、数学とは別物で、物理特有の思考手順で問題を解く必要があるため、
解答の解法を数学と同じ要領で暗記しているだけの人は行き詰まります。暗記がほとんど通用せず、個人学習が難しい科目ですが、
思考手順さえ習得してしまえば最も高得点が取れる科目でもあるため、物理を苦手とする人は受験で圧倒的に不利になると考えて
おかなくてはなりません。また、ⅠとⅡの重複要素が多いため、2次試験の勉強がセンター試験に大いに役立ちます。

Q.化学の特徴を教えてください。

A.暗記が多くの割合を占めます。ただし、理解によって暗記の負担をかなり減らすことが可能です。
特に、化学反応式を作るために最も重要な反応原理は、学校で系統的に教わらないことが多く、独学で理解しておくと有利です。
問題集の解説では、思考過程を省いて数式のみが書いてあることがほとんどであるため、暗記以外の部分(主に理論化学の計算問題)
を個人学習するには相当な理解力が必要です。また、2次試験では複雑な数値計算を正確に実行できる計算力も必要です。
なお、ⅠとⅡは別物と考えておいた方がよいでしょう。

Q,理系ですが、英語はどうしたらよいですか?

A.2次試験で英語が必要になるかどうかで大きく変わります。英語は、語彙・文法・英文解釈・長文読解・英作文・リスニングの
総合力が問われる科目です。2次試験に備えて学習してきた人は、自然とセンター試験で160点が狙えるレベルになっているはずです。
センター試験でのみ英語が必要な人は、できる限り少ない労力で120~160点を目指すことになります。センターの英語では、
語彙・文法・英文解釈・リスニングの能力が重要です。語彙は単語帳を必死に暗記、文法は学校の授業で事足りることがほとんどです。
ただし、英文解釈は授業では基本から習わないことが多いため、基本が身に付いていない人は独学する必要があります。
加えて、時間配分への注意と過去問による慣れが重要です。センター英語は、国語や数学とは異なり、努力が結果に表れやすく、
安定しやすい教科であるため、理系でも文系でも英語力が低いのは致命的であると考えておきましょう。



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