やったけど身に付かないを防ぐためには・・・

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「一応、問題集やったけど、身についたかどうか不安・・」という状況は勉強していればよく起こります。


身についていれば、何の問題もないわけですが、やったのに身についていなければ、それこそ悲劇でしかありません。

ですので、「身についているかどうか」を自分で確認し、学習成果を自分で把握しながら勉強を進めていく、という作業は受験勉強において極めて大切になってきます。

具体的にどうやって確認するのか?という話に移りましょう。

問題集を使って文法の勉強に日々取り組んでいるとします。

ひとつの方法は、ある程度、問題集を進めた段階で、センター試験のような試験形式の問題を解いてみることです(文法の問題集を進めているのなら、文法の部分のみ解けば十分でしょう)。

解いて、丸つけをし、どの問題ができなかったか、その問題がどんなタイプの問題か(分野的にはどこか、単なる暗記問題か、それとも文法的理解が求められる問題なのか、など)を分析しましょう。

その分析に基づいて、自分が苦手な分野、苦手な問題のタイプを割り出すわけです。

それが出来れば学習の成果の把握も難しくありません。

たとえば、前置詞と不定詞を問題集で学習したのなら、その分野の問題が解けていれば、ひとまず学習成果は挙がっているといえますね。

ただ、この方法は、自分の総合的、包括的な実力確認には向きますが、学習した分野の実力をピンポイントで把握するにはあまり適しているとはいえません。

そこで、もうひとつ方法を紹介しましょう。

問題集を2冊(同じものを2冊という意味ではありません)用意し、一冊を練習用、一冊を実力チェック用に設定するという方法です。

英文法で例を挙げるとすれば、英頻を練習用、ネクステージを実力チェック用にする、といった感じですね。

英頻で助動詞を勉強したなら、その後にネクステージの助動詞の部分の問題を実力で解いてみてどれだけできるかを確認するわけです。

もし、ネクステージで問題を解いてみて、出来が悪ければ、英頻で助動詞の問題をもう一度解きなおしてから、次の分野に進むのがよいでしょう。

以上が、「身についたかどうか不安・・」という状態をできるだけ回避しながら、勉強を進めていくコツです。


次に、参考書、問題集の使い方についてひとつアドバイスです。

たくさんやるというのは非常に大切ですが、よく言われるように、受験勉強においては「量より質」がものを言います。

良質の問題集を徹底的にやり抜き、内容を完全に自分のものにしていく、という方法が一番威力を発揮するのです。

私がこのブログを書いているひとつの目的が、優れた参考書、問題集や勉強法を紹介していくということなので、このブログも参考にしながら(もちろん、他の勉強法ブログも)、「一冊一冊を完璧にしながら進めていく」というスタイルを大切にしてほしいと思います。

次に、効率のよい覚え方について。一番聞かれることの多い質問でもあります(これまでにブログで何度か言及しているので、そちらも参考にしてください)。

結局、覚えるコツは「繰り返し」でしかないので、いかにして「繰り返す」か、ということが、覚える上で一番のキーとなります。

コツは、毎日の学習に意識的に復習の時間を取り入れていくことです。

たとえば、前日に文法問題を10問勉強したとするなら、まずその10問の解きなおしから勉強をはじめましょう。

全部解ければ問題ないですが、間違えたものがあれば、何か印をつけて解説をしっかり読んでください。

それが済んでからその日の学習に入ります。

そして、その次の日には、印がついた問題+その前の日に学習した内容を解きなおしてからその日の学習に入ります。

このやり方だとできない問題は毎日解き続けることになるので、地道に続ければまず確実にできるようになります。

このやり方で一周終えて、さらに二周目に入れば完璧でしょう。結局、暗記は気持ちの強さにかかってきます。

「忘れて当然、だから復習が必要なんだ」ということを常に頭におき、これでもか、というくらいにしつこく復習を繰り返し続けてほしいと思います。



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